丁度3年前、児相と親子の架け橋千葉の会を立ち上げた。2021年1月24日。この日は、野田市女児が父親からの虐待で死亡してから2年後の命日に当たる。この事件から、千葉県での児童虐待探しの網の目が急激に拡がり、その結果として、疑いだけでの一時保護が強化され、一時保護実人数が平成21年(2009年)対比で令和4年(2022年)は1.85倍に、一時保護延べ日数は2.85倍に、一人平均一時保護日数は1.8倍の78日間(法律では最長でも2カ月を超えてはならない)と全国突出の第1位となった。平成21年の平均一時保護日数は43日ですから、異常な増加となっている。
一時保護数が増加することで、各一時保護所の収容人数は2倍以上のすし詰め状態へ。親には会えず、電話も手紙も制限され、学校にも行けず、自分の衣服も着れず、自分の教科書も使えない。子ども同士の会話は制限され、この場所にいる理由の説明も受けず、留置場の被疑者よりも制限された78日間を送っている。国連はこの事態に憂慮を表明し、度重なる勧告を日本政府に突き付けてきた。
この虐待親探しの犠牲になっている家族は、当然増加し、架け橋の会には全国の家族から相談対応に追われている。年約150家族からの相談が寄せられ、施設に送られた子どもからの直訴の手紙が来たり、100円玉を拾って公衆電話から泣いて訴える子供の声を受け取ることとなった。
今年はこうした実態を世に明らかにして、原因を作っている国及び地方政府を動かす年になるよう、皆で力を合わせていく決意だ。
架け橋の交流会は、会場参加と全国からのリモート参加者で行い、会場参加者は互いにじっくりと話ができる時間を持つ。問い合わせは児相と親子の架け橋千葉の会へ