一時保護や施設入所を経験した子供たちの多くが、自宅に戻った後にPTSD、分離不安症、うつ症状等の精神疾患症状を発症する。具体的には、学校にいけない、外出ができない、知らない人と接触できない、保護された場所には近づけない等々。自宅に戻った後も、パトカーを見ると自分たちを捕まえに来たのではと思い大泣きするという事例が身近にある。
こうした子供の症状と連動して、児相からの電話は怖すぎて震えてしまう、声が出なくなってしまうといった親自身も精神科に通って服薬を行う程に追い込まれてしまう。保護解除された子供が、また学校から連れ去られるのではなかと親子で怯え、登校拒否を続けてきたお子さんが、このところ、修学旅行の事前学習に出るようになり、修学旅行にも行くことができたという。親が付き添って通学してきたが、それもなくても通えるようになりつつあるという。
昨日はうれしい報告があった。在宅指導を続けてきた児童相談所から、「学校に安心して通って欲しいから指導解除を決めました。」との連絡が入ったという。子との対面で最後の安全確認をさせてほしいとの児相の申し出に、児相=連れ去りのトラウマを抱える親子は、安全確認への立会人を求めているので、それは私が買って出ることにした。